おらーほ便り8月号が届きました。

新学期が始まりました夏の体験を様々な学びに変えていく若者たちの姿があります。おらーほも8月9月に東洋大学から合計27人が9グループに分かれて訪問支援活動をしました。2011年8月に、ゾンタハウスの建物の片付け、雨漏りの修理、浸水した床や壁のふき掃除といった、直後の整備をした先輩たちの実績や願い、思いをどのようにつなぐかということ、また2か月間のグループごとの連携というすべてがリレーで行われていく被災地支援の中での自分たちの4・5日間をどのような活動で作り上げていくのか、学生たちは山田町の人々のやさしさと暖かさに包まれる喜びを感じながら、自分たちの役割を考えるという厳しい時間を過ごしてきたようです。若者たちの交流が深まるなかで議論も深まってきています。今月は夏休みに帰省したおらーほ大学生たちがおらーほの様子を書いてくれました。高校を卒業して様々なキャリアを描きながら進学した若者たちの姿をおらーほで過ごす中高校生たちはみて、自分のキャリアを描いていきます。こうした何気ない連続性がおらーほを通じて出来上がってきていることは力強い実績です。保育士、栄養士、看護師、助産師、保健師、そうした専門職をはじめ、理系や社会科学系にもたくさんの先輩が出てきました。地域も東北だけでなく、関東、そして先日はシアトルで働きながら学ぶ森田ゼミの卒業生におらーほの卒業生が、サポートを受けているという連絡が入りました。グローバルですね。様々な広がりえとつながりができていっています。またそんな報告もみなさんにお伝えしたいと思います。さて、今回のおらーほからの報告の中心は8月25日に行われたZOOカフェ夏休みスペシャルです。懐かしい顔がみられます。
NPOこども福祉研究所 森田 明美
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おらーほ便り8月号をお届けします。
(おらーほ6年11か月目、震災から7年6か月)

①最近のゾンタハウスの様子
 8月25日(土)に高校卒業後初となるZ00cafeを開催しました。東洋大学森田ゼミの学生には、チラシ配りや前日の買い出し、当日のメニューの提供など、協力して頂きました。また、佐藤恵理子さんも復帰し、以前のポジションについて頂きました。久しぶりのカフェでしたが、森田ゼミの学生や佐藤さんのおかげでスムーズに運営することができました。40人もいらしていただいたお客さんにも喜んで頂けたと思います。また、森田ゼミの学生さんや鈴木さん、佐藤さんと楽しく会話でき、高校生の頃に戻ったようでした。山田から離れた場所に住んでいても、ゾンタハウスは自分たちの居場所として確立し続けています。離れている友人と集まることのできる場所の存在はとても重要だと感じました。           (上沢  記)

②Z00cafeメンバーの新生活(髙村侑奈)
 私は青森中央短期大学 食物栄養学科に入学しました。栄養士を目指し、学んでいます。
 学校では、栄養計算や実習など、高校では経験しなかったたくさんのことを学ぶので、正直大変です。
実習では、自分で献立を考え塩分濃度を計算するなど栄養士になるための学習をします。また、班のメンバーとコミュニケーションをとりながら実際に作ることもあり、難しかったです。
 他にも、授業の一環として、8月2日と3日にねぶた祭に参加しました。月曜日の5コマ目に「郷土と文化」という授業があり、その時間に練習をしました。私は今回が初参加でしたが、とても良い経験になりました。
 私は寮で自炊しながら生活しています。寮で生活し始めた頃はホームシックになりましたが、だんだん一人の生活に慣れ、勉強と両立させることができるようになりました。



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