おらーほ便り4月号が届きました。

みなさん10連休は、いかがお過ごしでしたか?
私は、連休初めにゾンタハウスの運営母体であるNPOこども福祉研究所の総会をし、ゾンタハウス支援について法人の意思を共有しました。
また連休の終わりの5月5日には、千葉県の里親子のみなさんと東洋大学の学生たちとの1日キャンプを船橋市にある千葉県青少年キャンプ場で開催しました。この活動は、NPOとして約10年前に千葉県八千代市の冒険遊び場を使用して、八千代市在住の里親子と地域の子ども支援・子育て支援とつなぐ目的で始めた地域の方々と昼食を一緒に作り、遊ぶという活動でした。その活動が年々広がり、今年の活動には千葉県全域からなんと里親子さんが約60人、学生市民が約60人と合計120人もの大所帯の活動になりました。
今年の森田ゼミ生30人は、その中心となって、昼食のカレー作りや子どもとの遊びを動かしました。
2時間余り里子のみなさんと遊んでいる学生の姿に、別のところで親子キャンプをしていた子どもたちが「お兄さんお姉さんと遊びたい」とのメッセージが出たり、「終了後しばらくの間次はいつお兄さんやお姉さんと遊べるのと子どもたちに聞かれるんです」とか、「毎年この会が楽しみで日程の連絡を待っています」といっていただいた里親子さんの声に学生たちは自分たちの役割を実感したようです。
4月からわずか1か月で、学生たちにこれだけの活動をマネージメント、実施する力が付いてきたことはとてもうれしいことです。
今年度の震災復興支援活動も着実な実りが出るように学生と一緒に進みます。
ご協力と応援をお願いします。
さて、今回のおらーほ便りは、無事高校卒業後1年を迎えた若者たちの震災から9年の様子を上沢さん、山田町ゾンタハウスの震災から9年目を迎えた様子を現地で活動を続ける湊ひよりさん(宮古で看護学校に通う)が知らせてくれました。ゾンタハウスの近況もうれしいニュースですが、先輩が、後輩たちの力強いサポーターに育っている様子が伝わってきて、うれしい限りです。

NPOこども福祉研究所理事長 森田明美

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(おらーほ開設7年7か月目、震災から8年2か月)
最近はゾンタハウスに通う中学生が増え、賑やかになってきました。高校受験を迎えている中学3年生は不安を抱えながら、勉強していました。そして、みんな無事に合格し、隣町(宮古、釜石、盛岡第一)の高校に入学しました。3月の後半には、ゾンタハウスに通っている中学生やスタッフの方々と入学進級卒業パーティを行いました。みんな楽しんでいました。
また、ゾンタのスタッフである佐藤さんは毎日ではなく、月に2度くらいの頻度でボランティアとして来てくださるようになりました。鈴木さんは家を建てるため、たまに来てくれることになりました。
山田町は3月24日に三陸鉄道が開通されました。23日は開通の公開日で、電車が通るたびに町の人々は旗を振っていました。たくさんの人々が乗っており、隣町にも行きやすくなりました。内陸から観光しに来ている人もいました。
(湊)

私は、3月の就職活動等の合間に山田町へ帰りました。
11日は、町内の公民館で「東日本大震災・大津波 山田町犠牲者八周年追悼式」が行われました。悪天候のなか、多くの町民が参列していました。山田町長の挨拶では、震災前の故人の姿や山田町を忘れず、また明日から新しい山田町を創造していくために頑張ろうという強い想いが伝わりました。私は、建物を建てることができませんが、新しい山田町を作り上げる過程に少しでも携わりたい、と思いました。
12日には、山田高校と町の社会福祉協議会が開催する「ともしびの集い」という灯篭流しが行われました。灯篭には、地域の方々のメッセージ等がかかれており、その想いが込められた灯篭を私たちが代わりに流すというのは責任重大でとても緊張しました。
今回の帰省では、23日に公開予定の三陸鉄道が試運転をしているところを偶然見かけました。町に電車がない風景が当たり前の風景だったので、とても驚きました。ついに山田町に電車が戻ってきたのだと感動しました。まだ、実際に利用していませんが、次回の帰省する際に利用したいと考えています。帰るのがいつも以上に楽しみです。
(上沢)