親愛なるゾンシャンの皆さまへ
国際ゾンタの国際理事として、また26地区のリエゾンとして皆さまとご一緒できることを、大変うれしく、光栄に思っております。
私は物理学者、電気技術者として、かつて3年間、日本で生活し、仕事をしていました。1年間は大阪近郊の尼崎にある三菱電機中央研究所で、その後2年間は筑波研究学園都市のライボルトで勤務しました。娘のヨハンナが生まれたのも筑波です。私が仕事を続ける一方で、芸術家で石彫家でもある夫が娘の世話をしてくれました。当時の日本では、同行する配偶者が就労許可を得ることは容易ではなかったからです。日本での暮らしは、私たち家族の心に今も深く残っています。南は九州から北は北海道まで各地を旅し、人々の温かさ、文化、音楽、夏祭り、そして何より温泉が大好きになりました。一方、ドイツ人である私たちにとって、人口密度の高い国で暮らすということに驚くこともありました。例えば、車を買えばそのまま車で通勤できる、というわけではありません。限られた空間の中で、日々の暮らしの仕組みも異なっていました。
私は職業人生のほとんどを、男性が圧倒的に多い環境の中で過ごしてきました。娘の出産後8週間を除けば、職場で女性は私一人ということがほとんどでした。もしかすると、それが私がゾンタと出会うのが比較的遅かった理由の一つかもしれません。しかし、そうした経験があったからこそ、より多くの女性がリーダーとして活躍すること、そしてより多くの女性がSTEM分野の道に進むことの大切さを実感してきました。
2018年の横浜国際大会の後、私はすぐに自分の地区で「女性技術者奨学金」を導入しました。そして、それをより幅広い「STEM奨学金」へと発展させることにも力を注いできました。この奨学金は、2026年のバンクーバー国際大会以降、毎年授与されることになりました。若い女性たちが科学・技術・工学・数学の分野を目指すことを後押しすることは、より力強く、より公平な未来への投資だと考えています。
こうした活動を重ねる中で、私は国際理事を務めることになりました。この2年間、世界各地の熱意あるゾンシャンの皆さまとともに、女性と少女たちの生活をより良いものにするために活動できることを、大変光栄に思っています。技術分野に携わってきた女性として、私は国際会長のテーマである S.H.A.R.E. に強く共感しています。中でも、私にとって「Sustainability(持続可能性)」は特に重要です。ゾンタにおける持続可能性とは、会員数の動向や世代構成の課題に向き合い、私たちの組織が将来にわたって活力を保ち続けることでもあります。
ゾンタの各種賞、奨学金、フェローシップを通して、私たちは才能ある若い女性たちとつながることができます。また、国際メンタリング・プログラムを通して、経験豊かなゾンシャンが自らの知識や職業経験を次の世代へ伝えることができます。Eクラブは、学業や家庭、キャリアを築き始めた時期との両立を図りながら、若い女性たちが柔軟にゾンタの活動に参加できる機会を提供しています。
「未来に向けての青写真」を通して、私たちはゾンタをより柔軟で、より現代に即した、若い世代にとってより魅力ある組織へと変えていこうとしています。同時に、これまでゾンタを支えてきた強い意志、献身、そして目的を、これからも変わることなく大切にしていきます。
女性と少女たちにとって、より良い世界を築いていくために、26地区の皆さまとともに活動できることを楽しみにしています。ありがとうございました。
Jutta Trube
アシャッフェンブルク・ゾンタクラブ(ドイツ)