国際ゾンタ26地区からのお知らせ

「おらーほ」より6月の報告

暑いですね。

東京も東北も暑いのですが、青年たちは元気に夏の準備をしています。
東洋大学では、森田ゼミの学生が中心になって、まず海の日をはさんだ7/15-17恒例の福島の母子家庭の親子とのサマーレスパイトディズin鴨川の3日間を房総の海で繰り広げます。今年はパートナーのしんぐるまざーずふぉーらむ福島が、こぶたのポッケという土曜日の活動を継続している関係で参加者が増え、学生が43人、福島の関係者が43人とにぎやかな活動になります。継続によって、多くの出会いや信頼が育ってきています。私はなんとか体調を整えて安全を見守ります。
東洋大学生の山田町ゾンタハウスへの訪問チームは7/29のZ00 caféが第一弾です。
新3・4年生は9月の祭りまで夏休みの間を分担して訪問をし、Z00 caféと山田町ゾンタハウスなどの支援を繰り広げます。
また夏の南三陸ツアーもプロジェクトMによって、今年も元気に計画が進んでいます。

また、そのあいまをぬって、今年は東京に被災経験をした若者たちが集まり、災害時の子ども若者支援の在り方を語りあいます。
ぜひとも8/5に開催する山田町ゾンタハウスと南三陸町、被災地出身の若者たちが行う意見交換会においで下さい。
8/5(土)10時~15時、東洋大学白山校舎を予定しています。
当日の内容などは7/25頃にはご案内が出せますので、もうしばらくお待ちください。
次回は楽しい夏の活動報告になります。
ご期待ください。

特定非営利活動法人こども福祉研究所理事長
東洋大学社会学部   森田明美

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      「おらーほ」より、6月の報告

   5年9ヶ月めに入ったゾンタハウス 「おらーほ」

 6月、高校生たちはテスト、クラス対抗スポーツ大会と学生生活を楽しんでいます。堤防工事が進み、夏のさわやかな海はいつもの場所から見えなくなりつつあります。

   登録数 416 人 

一日平均利用人数    10 人 ( 2 ~ 25 )

   エピソード

  * 「 しょっぱいの食べたいですよね 」
  
  Z00カフェのメニューにしょっぱいものが欲しいということになり、早速メニュー開発。

  しょっぱいものだとどうしても料理系になってしまい、月一で数時間しか開かず準備時間も取れない状態では、手数的にも食品衛生的、在庫的にも問題が出てきます。
「チーズトーストがいいかな?」「でもただのチーズだけじゃちょっと・・・」「自分たちが今の状況でできるもの??」

    と、いうことで、新メニュー。「ポテチーズトースト!!」  ポテトチップスとチーズのトーストです。

  新メニューということで注文が殺到。  「美味しいごど」「家さ帰ってから作ってみっぺ~」と、評判も上々。

  ただポテトチップの上にチーズのせて焼くだけじゃダメですよ~。はちみつとマヨネーズ少々をその上にかけて焼いて(順番も重要)胡椒をひとふり!
これが試行錯誤の結果のレシピです!!

  * 「 紅茶ってこんなに違うんですね! 」

  盛岡ゾンタクラブさんにゆかりの方が、たくさんの紅茶を持って紅茶の入れ方を教えに来てくださいました。県内の方でZ00の報道などを見て応援しに来てくださったそうです。紅茶の入れ方なども教えていらっしゃるプロのかたです。

  「すごく難しかったらどうしよう・・・。」せっかく来てくださったのに出来そうにありませんってことになったら・・・。

  さすが!プロの方でした。高校生でもティーパックで簡単に美味しい紅茶が入れられる!(ちゃんと私達のこと考えてくださっていました。)

  同じ紅茶なのに入れ方が違うだけでこんなに違うの??って驚きです。

  そして女子高生大好き、トロピカルアイスティー。 インスタ映えする華やかなグラデーション。
「わ~!!」「きれい」 凄腕の裏技にみんなで感動。さっそく、スマホが大活躍。もちろんとっても美味しかったです。

  カフェの新メニューにしようとたくさん寄付していただいていたいろんなジュースと組み合わせて試飲。
「マンゴーが美味しい」「りんごもいいよ」「あっ、グラデーションが・・・。入れ方練習しよ~」

  次回は1周年記念。新メニューも加えて、忙しくなりそうです。

  * 「 今ここに暮らしている人が住みやすい街 」

  岩手県立大学さんが課外活動の一環として山田町を訪れることになりゾンタハウスにも立ち寄ることになりました。その下見の時の大学生さんとZ00メンバーの会話。

  山田町について聞かれた時のことです。
「今、ここに暮らしている人が住みやすい街」「山田の良いところは引き継いで、今住んでいる人が、将来住む人が、良いところだと思える山田町になってほしい」
と、真っ直ぐな目をして答えていました。
震災前の山田町にこだわり、「元に戻るのが復興ならこれは復興じゃあない。」「まだ町の跡が残っていた時の方がいいくらい。」と、言っていた彼女達です。

  震災後、たくさんの報道が入りました。マイクを向けられた子供達は「復興の役に立ちたいです。」と、口々に答えていました。たぶん、それが正答だと思ったから・・。

  彼女らは、あの時小学校最高学年、リーダーだったのです。震災後の混乱(自分の被災後の生活変化だけではなく、被災した学校、仮設の建った校庭、変更だらけの行事、たくさんの支援者の方々や寄付への対応など・・)を、失ったものへの悲しみになどに浸っていられないほどの現実として、小さな体で引き受けました。
  
  中学生になっておらーほに通うようになって・・・。立派な優等生だったわけじゃありません。たぶんここに居ることが楽しかっただけ。とりあえず勉強しておやつ食べて、おしゃべりが止まらなくて怒られて。最初の意見交換会だって、「東京に行けるの?」って、「美味しいもの食べて遊んで楽しかった。」ってそれだけだったかも。

  東洋大学の学生さんたちも最初は8歳も年上の大人。都会のお兄さんお姉さんを前に恥ずかしくてうつむいていました。学生さんたちもどうして良いか分からずに、お互いの心と心が通じた瞬間を手探りで大事にして。そして仲良しになって。学生さんたちは卒業して入れかわり、でも、信頼と優しさをしっかりと引き継いできました。

  東洋大学の学生さんが来る。それが待ち遠しい時間になり、その会話からたくさんの影響を受けるようになり・・・。
  間も無く年齢が並ぼうとしている今、彼女たちは大学生さんたちに自分からもいろんなことを発信し、それがモチベーションアップに繋がっています。

  東京で出会ったたくさんのカッコイイ親切なおばさんおじさん達。あんな凄そうな人たちが自分たちの意見を聞いてくれる。自分たちの思いに協力してくれる。助けてくれる。回を重ねるにつれて、その思いは強くなっていきました。

  とりあえず正解そうな答えを発信していただけの彼女達は、「安心」をもらって本音に近い思いを伝え、「自信と信頼と希望」をたくさんもらって、自分の意見を発信し実行し考えています。

  あれから6年。普通の中学生だった彼女たちが、Z00カフェをはじめ、山田高校生徒会を背負って立ち、部活を支え、お祭りや町の行事を引き継ぎ、家族のこと、町のことを考えて、進路に向けて勉強をしています。

  今年8月初めの東京での意見交換会に参加することになりました。
大人への不満、友達、恋愛、テレビ、ネットの話題。おしゃべりに夢中になって勉強がお留守になったり、ご機嫌が斜めになったり、どこにでもいる高校生たちです。いい加減だし、難しいことを考えてなんかいません。優等生の立派な意見なんか言わないかもしれません。
  でも、彼女たちには震災後の青春をこの町で駆け抜けてきた本当があります。この瞬間にも、山田町での現実と向き合って生きている本当があります。

  凛として輝いている。山田町が大好きな彼女たちの気持ちに耳を傾けていただければと思います。

 7月。8日のZ00カフェ1周年記念。月末からは東洋大生さんたちがやってきてくれます。29日は一緒にカフェを開く予定です。東京からみんなが大好きなあの笑顔の訪問も?さあ、夏に向けて!

+ おまけ、佐藤のつぶやき(小さな決意表明)

 秦基博さんの「ひまわりの約束」がテレビから流れていて目が覚めた。うたた寝をしていたのだ。涙がさらさらと流れてきた。何かの映画だったよな、ああ、あれはドラえもんのStand by meだった。なんだこの涙は?
 歌詞を追ってみた。僕が私で、君が我が子やゾンタの仲間達・・・。自分勝手に読み替えてみたらす~っと入ってきた。

 パパ(下の子が小学校入学直前に病死)が遺していった我が子達。安西の社長(勤めていた会社で震災の時一緒に逃げ津波に飲み込まれて私だけが助かった)が遺していったゾンタとの不思議な縁。
 受け取ったバトンをつないでいるんだと思っていた。でも、そうじゃなかった。遺していってくれた幸せの種が芽を吹いて大きくなっていく。
 水やりをしたり世話をした気持ちになっていた。でも、そうじゃなかった。彼らが自分で育っていく。葉をつけ、枝を伸ばし・・・。
 躓きそうになった私を助けてくれたのは、もうここにいないパパが社長が両親が教えてくれたたくさんのこと。

 幸せだったのは私。だから、彼らの旅立ちが辛くて、怖くて、でも、「平気なふり」してた。
 
 「そばにいたいよ 君のために出来ることが 僕にあるかな いつも君に ずっと君に 笑っていて欲しくて」
 それが正直な気持ちだった。涙が出た。

 取り残される自分には何も残っていないんじゃないかと、後悔や焦りで押しつぶされそうになっていた。反省のふりして、年とか仕事とか夫とかお金とか、ないものばかりを数えて逃げ込む場所を探していた。
 
 遺していってくれたもの。彼らが成長しながら教えてくれたもの。「ひまわりのような まっすぐなその優しさを温もりを全部」

 そう、ひとりで踏み出す一歩を怖がって不貞腐れている場合ではない。こんなにたくさんのことを教えてくれた若き師匠達に呆れられないように、次の一歩を踏み出そう。「遠くでともる未来 もしも僕らが離れていても それぞれ歩いていく その先で また 出会えると信じて」

 「そばにいること なにげないこの瞬間も 忘れはしないよ 旅立ちの日 手を振る時 笑顔で居られるように」 間も無く訪れるその日。

 「これからは僕も届けていきたい 本当の幸せの意味を見つけたから」

 我が家の末っ子とおらーほの末っ子達(Z00のメンバー)の旅立ちを前にして、なんとなくブルーになっていました。
 そんな自分の決意表明に・・・。(本当は綺麗事ばかりじゃないしかっこよくはないのだけれど・・・。)

 ゾンタハウスを支え続けてくださっているたくさんの方々に感謝を込めて・・・。 佐藤 恵理子

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