国際ゾンタ26地区からのお知らせ

「おらーほ」より9月の報告

ようやく猛威を振るった台風シーズンが去ったようです。
おだやかな実りの秋が始まることを願っています。

大学も秋学期がはじまり、学生たちは、夏の活動の共有議論と山ほどの事務処理、研究のまとめと発表に向けた取り組みが始まりました。
今年の山田祭りでは、男子学生は手伝いをさせてもらいそのお礼ということで、最終日には船に乗せてもらって、山田湾の沖まで連れて行ってもらったことをうれしそうに報告をしました。
若い人が少なくなった山田町にどのような貢献ができるか、学生たちも考え始めています。
この夏は、Z00カフェの応援、山田町の小中学生の放課後の居場所調査など新しい活動を設定しました。
南三陸町で被災した学生たちと、Z00カフェをはじめた高校生との交流サポートなどたくさんの被災地の若者たちの交流活動に参加する中で、被災していない学生が支援する意味をいろいろ考え始めています。

学生たちは、ゾンタハウスへ行って何もできなかった、自分たちの活動にどんな意味があるのだろうと思ったところから、
自分たちには何ができるのか考えます。
山田町ゾンタハウスの子どもたちにとって、居場所の議論で言われているような「意味あるおとな」に自分たちはなりうるのか、「ななめの関係」をつくれるかなど学生たちの議論は続きます。
今年も、東洋大学白山祭(11/5-6)で、活動の報告をします。
どうぞお時間のある方は、一緒に考えたり、成果をごらんになりにいらしてください。

東洋大学社会学部教授
NPOこども福祉研究所理事長  森田明美

*******

「おらーほ」より、9月の報告

5年めに入ったゾンタハウス

9月、東洋大生のみなさんが夏休みを使って次々と来てくださいました。
そして、9月と言えばお祭り!!町民が盛り上がる中、東洋大生さんも紅白の幕張を手伝ったり練習の見学をしたり楽しいひと時を過ごしました。

登録数  395 人

一日平均利用人数  7 人 ( 1 ~ 19 人)

エピソード

* 「 大鍋でつくらなくなった~がね~ 」

昔は祭りと言えば、大きな鍋でお煮しめを作り、御餅やご馳走をたくさん用意して、訪れた人に振る舞ったものです。
お神輿や神楽、虎舞などは、角々に立ち寄る家があって、そこでは氷水や酒や御花(お金)や米やたくさんのものを用意して待っていたものでした。

小さな子は着物を着て晴れの日におめかしして、大人も祭りに参加する人、見る人、仕事をしながらでも神輿だ~と言っては手を止め、虎だ~と言っては走り、町全体がお祭りだったような気がします。
少しずつ、お祭りに関係ない家が増えて、それでもやっぱり山田はお祭りだ~!!って思っていた震災前。
流された神社。町民の心のよりどころになったお祭り。心をつなぎとめる象徴となったお祭り。何もなくなった町に残った誇りとしてのお祭り。

町が日常にもどって、それぞれがそれぞれの人生を歩き出した今。その根底にあるシステムを失ったお祭りは、微妙な不協和音や、支える人間の不足、そしてそこにあるべき生気がなくなりつつあるのを敏感に感じ取った子どもたちの不参加で、勢いを失いつつあります。

そんな中、東洋大の学生さんに、昔のように大鍋で祭りを迎える家の掃除を手伝ってもらいました。東洋大生さんたちも祭のご馳走を食べ観光客とは違った山田祭りを味わったことと思います。

* 「 いつ開くんだ〜べ〜? 」

久しぶりに、Z00カフェを開きました。学校、部活、家庭、大忙しの高校生のスケジュールの合間での開店になるので、月一回がやっとのペースです。
テレビや新聞での報道もあり、町でも「いつ開くんだ〜べ?」と、声をかけられることが多くなりました。竹内先生も大張り切りで次の喫茶の予定を立てて広報しようとするのですが、なかなか確定できません。
Z00が開くときは一緒に行ってお茶を飲みましょうというおばちゃんグループもあり、毎日開いていないことで逆にその日には集まりましょうというきっかけになっているようです。

今回は客層と同年齢の竹内先生の意見で抹茶を羊羹付きで出してみることに。寒くなってきたこともありなかなかの評判でした。暑い間はいちごシェイクが一押しメニューでしたが、そろそろホットの季節。おばちゃんたちにはあまり馴染みがないメニューですが、Z00の一押し「ラテアート」。次回はたくさん注文が入るといいなあ。

*  「 キムチたこ焼きうま〜い! 」

文化祭も近く、大量のポスターを抱えてやってきた生徒会長。バレー部だけでなくテニス部の助っ人もすることになったmさん。バレーの練習人数が足りないのでその助っ人に駆り出されたRさん、みんな夕方7時過ぎ真っ暗になってからやってきます。
恋話もして友達の相談に乗らないといけないし、その間に明日の課題も片付けないと・・・。
まずは腹ごしらえ。「クッキーバニラトーストと、わかめスープお願いします!」

学校では顔は合わせているとは思うけど、おらーほではすれ違いでみんな揃うこともありません。忙しすぎて、喫茶メンバーもバラバラな感じに・・・。

今回はテレビ取材も入り、久々にフルメンバー揃いました。
午前中に喫茶の用意に集まって、お昼にたこ焼きを食べようという計画が、直前に予定が入りそれぞれ飛び回ってからの集合に変更。
誰かが蛸と粉と卵を買ってきたもののもう間に合いません。片付けが終わってから、「これどうする〜?」「お金は〜?」「え〜・・・。」「よーしじゃあ材料費は出すからみんなの打ち上げパーティーにしようか?」「えっ、じゃあやろうやろう!」「やったー!!」ということになり、たこ焼きパーティーをすることになりました。それならウインナーとネギやキャベツも欲しい、いやキムチを入れると美味しいということで買い出しに。ちょっと帰りが遅くなったけれど楽しい時間になりました。

*  「 ずいぶん変わりましたね〜 」

東洋大学4年の皆さんは二回目、三回目の山田訪問。一階部分が喫茶仕様に変わっていてびっくり!町もだいぶ変わって、迷っちゃいそう。でも、いつもの山田のみんなの顔を見て一安心。

大学生さんは、福祉施設にお手伝いに行ったり、お祭りの練習を見学したり、おらーほでの仕事の他にもいろいろなことをします。今回は新しくふれあいセンター(子供センター兼図書館)ができたことや、おらーほの利用者が減ってきたことを受けて、放課後の子供達の様子を調べる任務もあります。
おらーほでの活動についても彼らなりに色々考えて取り組んでくれているようです。

でも、一番重要なことは彼らの存在そのもの。都会の大学生のお兄さんお姉さんと、同じ国の中だけどちょっと違う価値観のこの町のみんなが、お互い信頼関係を持つこと。お互いを知って影響を受けあうこと。そういうことなんじゃないかなあと思います。

10月、文化祭の季節がやってきます。まだ忙しいのはわかるけど、それにしても中3の受験ムードが感じられない?みんな家で勉強してるのなら良いけれど・・・。
(佐藤 記)

<研究室>
〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20東洋大学白山校舎2号館608号室
TEL03-3945-7481 FAX03-3945-7626

関連記事

コメントは利用できません。