国際ゾンタ26地区からのお知らせ

「おらーほ」より8月の報告

お盆があけて8月も終わりに近づくころから、日本には相次ぐ台風の到来で、被災地支援に出かける学生たちは天気予報とにらめっこの日々が続きます。
台風10号が岩手県沿岸部を直撃したときも、女子学生たちがちょうど入れ替わりの時期にあたったため、交通機関の運行状態や、山田町ゾンタハウスの雨漏り、浸水などとても心配しました。
山田町ゾンタハウスのスタッフの方々には、前日の食料の買い出しや、迂回して到着するという高速夜行バスの情報に合わせて送迎をお願いしたりと、大変な日々が続きました。ただ学生は毎日心配して電話をする私に対して「雨漏りもしていません」「山田町はほとんんど台風の被害や浸水もありません」「私たちは元気、大丈夫で~す!」「ゾンタハウスは山田町で一番頑丈にできているそうですよ」などと元気そのもの。
中高校生たちと楽しい再会をしたり、Zooカフェの準備などで大忙しとのことでした。

学生たちは、この夏少なくなった山田町の子どもたちが、放課後いったいどこで過ごしているのかという実態調査をしているのですが、その結果が楽しみでもあり心配でもあります。
学生たちの訪問もあと10日間あまりです。
次回は学生たちの報告からのエピソードもお伝え出来るのではないかと思います。
今は山田祭りの稽古や準備で超多忙な状態の様子ですが、若者の減少はさみしい限り、ゾンタハウスの子ども達はどんな姿をみせてくれるのでしょう。
学生たちも祭りに参加します。

特定非営利活動法人こども福祉研究所理事長
東洋大学社会学部社会福祉学科 森田明美
<研究室>
〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20東洋大学白山校舎2号館608号室
TEL03-3945-7481 FAX03-3945-7626

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「おらーほ」より、8月の報告

4年11か月めに入ったゾンタハウス

8月、夏休み、ゾンタハウスのお盆休み、夏休み明けはお祭りの練習などで、今月は利用者がめっきり少ない月になりました。

登録数  395 人

一日平均利用人数   9 人 (  2 ~ 23  人)

エピソード

*  「 大学生とのコラボ喫茶 」

夏休みに入り、東洋大生のみなさんが、ぞくぞくとやってきてくださっています。せっかくだからと土曜日まで予定を一日伸ばしてもらって、大学生さんとのコラボ喫茶を開きました。

8月6日のZ00は、高校生もフルメンバー揃わないところに、私も急に私事で参加できなくなり、大慌て。スタッフの白土さんにお願いして・・・。そうだ、今回はつよーい味方の大学生がやってきてくれる!!
おかげさまで、楽しい喫茶店。上手くいったようです。

二回目コラボは、9月3日。今度はフルメンバー。せっかくなので私は一歩ひっこんで大学生さんにトースト係をお願いしました。
他の二人に、お会計レジ係をお願いしようと思ったら、高校生が、「 このアイパッドは、私でないとすぐには使いこなせないんです~。 」「 私がやります! 」と、責任感のある発言。いつもは面倒なことには首を突っ込みたがらないSさん。最後のお金の締めまで、しっかりやっていました。
女子高生と女子大生のかわいく美しいウエイトレスさん!おじ様たちがちょっと浮き浮きしていたような・・。

この日はTV取材も入って、なかなかの盛況ぶりでした。トーストの注文が一番多くて、トースト係になった学生さん、Z00トーストのプロになっていました。

* 「 寂しいお盆 」

今年もゾンタハウスは長いお盆休みをしたのですが、我が家は私一人の寂しいお盆でした。
毎年仏壇の飾りつけなどうるさく言っていた叔母は入院中。拝みにやってくる親戚も年を取ったのでお休み。子ども達もそれぞれ忙しくお盆を外しての帰省です。

墓掃除も数時間かけて(田舎の墓は馬鹿に広くて大きく雑草だらけ、しかも杉の木の葉がたくさん落ちていて大変)ひとりもくもくとやり。大量のごみはお参りの度に運び出すことに・・。
墓参りは、ペットボトルに水とお茶を入れ、ポケットにお賽銭、ビニー袋にお菓子、花。(昔は親戚一同大行列で、重箱や賽銭袋、水差し、やかんと大道具をもって出かけたものです)
他のお墓も、一人で迷いながらやってきた若者や、手早く済ませて立ち去るおじさんなど、ひとりの家が多くみられました。
やけにきれいに掃除してあるのは、代行サービスに頼んでいる家でしょうか。

年寄りばかりになると墓掃除もできなくなってしまうし、墓の持ち主さえも近くに住んでいない家も多いとか。それでも少し前までは、親戚が誰かやってくれたりしていたものですが、親戚の人数も減って、そこまでは手が回らないのが現状です。

*  「 トースト5万枚? 」

今までの年間延べ人数を教えてほしいという問い合わせがあり、初めからの受付ノートをめくることになりました。(月間人数は月末の日に集計して書いてあるのでそれをまとめます)
古いアルバムをみるように、ついつい手を止めて、そのころの記憶に話が弾みます。初めはデジタル化する予定だったのですが、手書きのほうがわかりやすいということで、大学ノートに鉛筆書きです。デジタル化しておけば、こんなときすぐに集計できたよなあと苦笑い。
でもそこには、元気のある字、どーでもよい字、はじけてふざけた字、その前後の友達グループ、データ化されない情報の渦があり、その場にいた私たちというアナログ再生機を通して、リアルな風景が立ち上がってきます。

延べ利用者合計は、2万3千人を超えたようで、「 と、いうことは? トーストを少なく見積もっても 5万枚焼いたってことですよね!!! 」スタッフさんと「 そう考えると何だかすごいよね~ 」、変なことに感動したのでした。 たくさんのパンの寄付をありがとうございます。

* 「 あなたもやってみない? 」

月末に、東京都の生活者ネットワークのみなさんが訪ねてきてくださいました。

今回はお祭りの練習などあり、遅くに数人の高校生しかやってきません。せっかく来て下さったのだからお会いしたいと、ダッシュで高校生たちがかけつけました。東京での会議の時にお世話してくださった顔見知りの方もいます。

時間が迫る中、高校生と質疑応答。素敵なおばさまたちが、自分たちの話を熱心に聞いてくれる。受け止めてくれる。広報担当の女子高生Uさん、はりきって絶好調!東京の会議でもそうですが、自分たちの話にたくさんの大人たちが耳を傾けて聞いてくれている!その自信とそこから生まれる希望、会話のやり取りから開かれていく視野。自覚。成長。
議員さんたちもたくさんいらしていて、「 あなたもやってみない?」 頼もしい後輩があらわれるかもしれませんね。

*  「 台風10号 」

台風10号はとんでもないルートをたどり、岩手県を直撃しました。この辺は台風は大抵勢力を落としてからやってくるので、初めての体験でした。幸い山田町は、被害がほとんどなかったのですが、北の宮古、岩泉、久慈などは、大変な被害に遭いました。

宮古と盛岡を結ぶ国道106号線も、しばらくは片側交互通行が数か所もあり、バスは南回りで宮古盛岡直通便のみ。山田からは宮古まで1時間、宮古から盛岡まで4時間。乗り継ぎを入れると6時間コースです。東洋大生さんの盛岡まわりで帰るグループが大変です。(夜行バスも南回りなのですがこちらは山田にも止まるので大きな影響はなかったようです。)台風直後は釜石線も不通だったので、一番早くても盛岡に午後1時にしか着かなくて、大学生は東京での午後の予定をキャンセルしなければならなかったようです。今は本数も少なく乗り継ぎが多くて不便ではありますが、釜石線が回復し、南回りが可能になりました 。

北の地区の被害状況を思うと、交通が不便になった程度で不満などいっていられないのだけれど・・・。宮古の知人は震災の時と同じくらい水に浸かったと嘆いていました。

Z00カフェの高校生たちは、台風募金を始めたようです。

(その後、盛岡宮古間は毎日のように状況が変わっていますので、お出かけの時は岩手県北バスのサイトをチェックしてください)

9月、お祭りがやってきます。今年は町のあらゆるところが工事中で、お祭りのコースもどうなることやら?お祭りに出る子どもたちの人数も減り、立ち寄りできる家も少なくなって、盛り上がりに欠けるお祭りになりそうな・・・。                  (佐藤   記)

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