国際ゾンタ26地区からのお知らせ

「おらーほ」より5月の報告

6月にはいった大学は、4年生のリクルートスーツがぼつぼつ減りはじめました。

学生たちは早く大学生活に戻りたいと、就活の場を素材に、熱心に自分磨きをやっています。

そうした合間を縫って、夏のゾンタハウスの訪問予定や、その前に森田3・4年ゼミが中心になって実施するしんぐるまざーずふぉーらむ福島と共同で行うサマーレスパイトディズ(今年は子どもたちの強い希望を受けて、会場を千葉房総鴨川の海に戻します)の準備に大わらわの毎日です。

「Z00はどうなっているのかな?」「今年はゾンタハウスに加えて佐藤さんの隣の家も宿泊できるそうだから男女混合のチームも可能かな?」「お祭りはいつ?どのチームが行くの?」などなど、4年生の説明に3年生が想像力を必死に駆り立ててついていく姿が見られます。

さて、どんな夏の予定が準備されていくのか楽しみです。
特定非営利活動法人こども福祉研究所理事長  森田明美

〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20 東洋大学白山校舎

TEL03-3945-7481

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「おらーほ」より、5月の報告

4年8か月めに入ったゾンタハウス 。

5月、つなげて長~いGWから始まったゾンタハウスは、それぞれ部活や遊びで、だいぶお勉強から遠ざかってリフレッシュ?

久しぶりのゾンタハウスの周りは、道路の場所が変わってる! 迂回路だ、歩行者用道路だと、ぐるぐる10分くらい遠回り。仮道路ってことは、また変わるんだよなあ。

山田町ふれあいセンター(新しい図書館兼こども大人センターみたいな施設)もほぼ完成し、アクセス道路の工事中。どんどん変わる山田町です。

登録数  395 人
一日平均利用人数  9人 ( 2 ~ 22 人)

 

エピソード

* 「かっこいいエプロンじゃん」

保健所から許可証もいただき、いよいよオープンにむけてがんばりはじめた高校生たち。

かっこいいエプロンが完成しました。

 

「ちょっと、俺も着てミッテ~」と、先輩。「似合う~!」「かっこいいエプロンじゃん」

胸当ての部分がちょっと大きめで、すその広がりがまっすぐ。失敗作か?と、思いきや、肩幅広くて、腰のスリムな男子の体系にはピッタリ!

イケメンが、益々できる男子っぽく変身。(そうか、男の子用のエプロンってあんまりないけど、これはジャストだね)

男子にも、やってもらわなきゃ~。誰かいないかなあ?

女子用はちょっと胸当てを縮めて、裾を広げて改良。素敵!

 

「売り物になるんじゃね~か~」「Z00ブランドとかいってさ~」 なかなか、商売っ気が出てきた高校生たちでした。

 

* 「商業と工業と水産高校をぜ~んぶやっている感じ!」

いろいろ事情があって、水産高校を中退してしまったU君。調理師を目指していたのに・・・。

今、魚市場で働いています。朝4時頃には起きて仕事へ。夕方は早く終わるので、おらーほにやってきます。(おらーほは、中学生以上なら学生じゃなくてもOKです。)

中高生のときは、よく寝坊して8時に起きて行ったなんて言っていたのに、ちゃんと遅れず休まず続いているようです。

重いものを運んだりする肉体労働に加えて、社会人の野球クラブやテニスサークルにも参加。

それに向けて、筋トレやランニングもはじめたので、きゃしゃな体つきだったのが、どんどんしっかりした青年の体つきに。

しかも、市場は、新鮮なお魚の食事付き。みるみる健康的になりました。(彼は震災の事情もあって日常生活のほとんどのことを自分でやってきました。)

市場のおじちゃんたちには、人生の強者らしく、たくさんの知恵がいっぱい。

魚を運ぶ仕事や、セリだけではなく、何でも自前でやっちゃうので、大工の真似事、帳簿、ちょっとした工事や修理、食事の調理、いろんなことをやるらしいです。

そういえば漁師さんが、「船に乗ったら誰もやってくれね~んだから、な~んでも自分でやらないと生きていけない」って言っていました。

「商業と工業と水高を、ぜ~んぶやってる感じ」 現場での真剣勝負で教わる知恵は、刺激的で学ぶことが面白いらしいです。

「ぜーったい、高校の時より学んでっから」 と、言いながら、彼は今、厳しくて優しい人生の先輩たちから、魚のさばき方の特訓中のようです。おらーほでは今歴史の本を読んでいます。

高卒の資格という強いカードを手に入れる必要さえなければ、彼の選択は正しかったかもしれないと複雑な気持ちになるのでした。

*  「進級できた~でば、また、よろしくお願いします」

おらーほ最高齢のUさん。通信高校の進級試験をパスしたようです。お孫さんもいる年齢です。

おらーほでは主に数学を勉強しているのですが、音楽、生物、英語・・・。ちゃんと高校生の科目を全部覚えて進級って、すごい!!

XYとか慣れない抽象概念に戸惑っても、具体的な置き換えをすると、するっと理解してくださいます。人生の知恵が土台にあります。

「ここまできた~もの、卒業までがんばっぺ~すか。大学さでも、行くこどにすべ~か」と、朗らかに笑いながら勉強を続けています。

さすがに、高総体には出ないらしいですが、来週は、バスで若者たちと遠足だとか。十年前に胃袋の一部を切り取ってしまった人とは思えないパワフルなおばちゃんです。

おらーほが必要なのは、毎日勉強し集う学校という場所をもっている中高生だけではなくて、子供ではなくなったけれどまだ成長途中の学びたい人たちや、

学校という居場所を失ってしまった、学校という保護から外れてしまった若者たちの方かもしれません。

 

*  「GWめぐり」

私事ですが、「今年のGWは休みが細切れで、帰っても、時間とお金ばかりかかるから帰らないよ~。」と、わが子3人から、それぞれ連絡。

長~いGWどうしよう。「それなら、こっちから出かけて、一関、つくば、東京をひとめぐりしてこよう」「付き合ってもらえるのも今のうちだけだ。」

まずは、一関の末っ子。寮生活でお肉に飢えている娘に(水泳部なのでいくら食べてもお腹がすくらしい)、思う存分焼き肉を食べさせて、夜につくばへ移動。

夜中、東京で遊んで遅くなった息子と駅で合流して、アパートへ。まだ家具のそろわない状態ではじまった新生活は、一か月たって立派な僕のお城になっていました。

翌日は遠方から友人たちが集まるというので、お邪魔しないように一日ひとりでつくば散策。(おかあよりも、友情だよな。うん。今日は誕生日なのになあ・・。と、ちょっとがっかり)

近未来都市のようなお散歩ロードと数ある科学館などを満喫。さすがつくば。ランニング、散歩、読書、パソコン。自然の中で自由な時間が流れています。

五月晴れの風に誘われて、あちこち。ひとりで目的もなく歩く。時間に縛られずに歩く。こんな時間は本当に久しぶり。解放された心は、そんな時間を過ごした頃へ思考を巻き戻していきます。あふれくる感情。公園で一休みしてまた歩く。軽い!夜に帰り着いた頃には、スマホアプリの万歩計は20キロも歩いたことに・・・。(フィードバックした記憶は、感謝と幸せとを改めて確認させてくれて、思いがけず最高に贅沢な誕生日になりました。)

戻ると、ペットボトルに水を入れて出かけた私のために、おしゃれな折りたためる水筒のプレゼントが待っていました。
翌日はレポートが間に合わないというので、外食をやめて冷蔵庫の食材整理。(一応自炊をする意欲はあるらしい・・・)

出来上がった名もなき料理に「やっぱり、おかあの料理が美味い」と、舌鼓。(誰だ、俺の方が美味いって言ってたやつは?得意料理だけ作るのと毎日の料理との違いがわかったか?)皿をつつきながら、日常生活や大学生活のことなどあれこれ話して、一安心。次は社会人の長女のところへ。

池袋で待ち合わせ。駅の人ごみの中からキャリアウーマンぽく変身した我が子をやっと見つけ出し、会社の様子など聞きながら女同士スイーツを満喫。

翌日は、いつもピーピー言って、自宅で余裕のある同僚のおしゃれをうらやましがっている娘のために洋服のお買い物。着まわしを考えて衝動買いはしない。自活二年目、生活が上手になってきたようです。こちらも一安心。

帰りにまた一関によって、寮の息抜きのおしゃべりと食事。(家が近い寮生はみんな帰って寮にいないらしい)

揺れ幅の激しい10代後半。抱えきれない不満や不安。こちらはまだ一安心できないかな。でも、監獄のような?寮で、毎週帰る近場の寮生の掃除当番まで引き受けて、よくやってるよ。頑張れ。

 

我が家へ帰りつき、出かける前に慌てて植えた苗が、元気をなくしかけているのを発見。昨年の収穫に気をよくして、いろいろ植えてはみたものの・・・。彼らが帰ってくる夏に一つでも実っていると良いのだけれど・・・。

* 「おう」

今年の紫ジャージ。中3男子常連さんは、3人、それぞれが一匹狼。

同級生よりは先輩と仲の良いKくん。高校生になってなかなか時間の合わない先輩たち。ひとりぽつんとやってきて、恥ずかしそうに「おう」。先輩たちを待ちます。

学校でもやんちゃがすごくてややはみ出し気味のRくん。ふらっと気分でやってきます。最近図形問題にはまっていて、難問の解答例ではない自己流の解き方を試行錯誤。こちらは思いっきり元気良く「おう」

昨年まではおしゃべり二人組みだったのが、どうしたわけか今年はひとり。暇だと言ってやってきては、いろいろな疑問を投げかけます。身近な疑問ですが食いついてくるのでこちらも面白くなって、科学、社会、心理学、・・・。聞きかじりのあらゆる知識を総動員で会話が広がります。彼はちょっと澄まし顔で「おう」

 

ひとりっきりで、おらーほを訪れるのは敷居が高い。でも、その敷居を「おう」とまたいで、はにかんだ笑顔を見せてくれる3人です。

彼らは大勢の友達をひきつれて来そうにはないので、今年の中3は寂しい感じなのですが、大切な中3、三人。

学校でのお勉強はかなり苦手な彼ら常連さんだけど、受験勉強ちゃんとできるかなあ・・・。

6月、高校生は、テストがやってきます。高校合格後は用無しになっていたおらーほを思い出した面々や、赤点回避崖っぷちの面々が顔を見せ始め、久々にお勉強モードに突入のおらーほ。さあ、頭を回転させなきゃ。

 
(佐藤  記)

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