国際ゾンタ26地区からのお知らせ

「おらーほ」より4月の報告

山田町ゾンタハウスは、震災から6年目第2期の活動をはじめました。
ゾンタで育った若者たちが、いっそう学習支援の場を地域の復興の活動の場に育てようと、準備をすすめています。
今この活動の維持会員ゾンタハウス・サポーターズを募集中です。http://www.kodomofukushi.com/archives/3078
ご協力ください。

熊本大地震は、余震が少しおさまって、学校の再開といううれしいニュースが舞い込むようになってきました。
足元が落ち着かないということはどれほどの恐ろしさが続いていたかと思うと、学校の再開により、普通の暮らし、友だちとの楽しい語らいや遊びが
再開できることを願うばかりです。
東洋大学で始めた熊本地震復興応援メッセージ活動は学生たちが熊本支援をはじめる第一歩として位置づけて、始めたものですが、
多くの大学内の仲間やつながりのある人たちの暮らしに思いを馳せる学生たち、熊本地域の人たちに届けられて、確実な活動に育ってきました。
私がセンター長を務める東洋大学社会貢献センターホームページに掲載をしていますので、ぜひともご一読ください。
http://www.toyo.ac.jp/site/koza/kumagate.html
山田町ゾンタハウスでの中高校生支援や、街かどギャラリーなどの活動はこれから被災地域を勇気づける活動として参考にしていただく活動です。
ぜひとも熊本へ取り組みを届けたいと思っています。
すでに東日本大震災子ども支援として取り組まれて、作られてきた子どもたちへの寄り添い方、環境設定、配慮などについてはデータで送って参考にしてもらっています。
中高校生がなかなか活動の対象となっていないことが気になりますが、様々な方法で働きかけていきたいと考えています。
どうぞご協力ください。

特定非営利活動法人こども福祉研究所理事長 森田明美
東洋大学社会学部社会福祉学科 森田明美
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「おらーほ」より、4月の報告

4年7か月めに入ったゾンタハウス 。
4月、新しいスタートをしたおらーほ。学年が上がってちょっと大人びた姿を見せてくれた中高生も、さっそく、運動部シーズンに突入して大忙し。なかなかおらーほに顔を出す時間が取れないようです。例年のこととはいえ、ちょっと寂しいスタートです。

登録数  395 人

一日平均利用人数  9人 ( 2 ~ 21 人)

エピソード
* 「なんだか寂しいねえ」

高校生喫茶の準備で、大大的に模様替えをしたおらーほ一階。すっきりきれいになったのだけれど、なんだか、がら〜んとしている。
いつもどーんと座っている鈴木さんがいないからだ。そうか、今日は鈴木さんはお休みの日だった。
例年のこととはいえ、この時期は中学生も少ない。ちょっと暖かくてストーブをつけない日などは、ますます寒々しい感じになる。
夕暮れ時、し〜んとした時間の中で、スタッフ二人で「なんか寂しいね〜」と顔を見合わせる。

暗くなりかけた頃、「こんにちは〜!!」
元気に飛び込んでくる高校生たち。ぱあっと白黒映画がカラーに変わったみたいに、おらーほが動き出す。
*  「ありがとうございました」

入学してから、ご無沙汰だった高校生が、恥ずかしげにでもちゃんと挨拶をして、二階に上がっていきます。友人と一緒だったり、一人だったり。
黙々と勉強。みんな中学生の時は勉強なんてそっちのけのやんちゃグループだったのに。どうやら、進級がらみのテストがあるらしいです。数人来たかなあ。
テストが終わってまた、パタッと来なくなりましたが、必要とするときに思い出してもらえてよかった。

終わりの時、「ありがとうございました」って、びっくりして振り返っちゃった。ちょっと嬉しくなる出来事でした。
* 「保健所?」

高校生喫茶の運営のためには、保健所の許可を得なければなりません。
「一ヶ月に数回でも常設で喫茶として開く以上、ちゃんとした基準をクリアしなければ許可はできません」優しげな保健所のお兄さんもそこはお仕事。厳しい!
古い施設とはいえ、中高生におやつを提供できるように調理設備は整えてきたので、ほとんど基準はクリアできている。あとは、調理室の手洗いと、カウンターのスイングドアがあればよさそう。でも、予想外の出費・・・。

まずは、町中の建設ラッシュで、超大忙しの水道屋さんを捕まえなくては。運良く伝があって、仕事の合間に見に来てくれることに。
「休む暇もねえけど。わらすがどう(子供達)のためだ〜もんな。」と、言いながら休みの日にやってきて、一人黙々と1日で仕上げてくださいました。通常なら数ヶ月待ちです。ありがたいことです。
スイングドアは、心当たりがありました。我が家にあります。我が家の愛犬が入ってはいけないところの仕切りに取り付けていたもの(愛犬は夏に他界しました)。元々ホテルの喫茶店のドアだったので古びてはいますが使えそうです。
「どこがいいかなあ」高校生と相談しながら取り付けました。なるだけ大掛かりな工事は避けたかったので、文化祭みたいな仕上がりではありますが・・・。

申請書は高校生と共同作業。初めての図面書き。さすが若い。あっという間にコツをつかんで、申請書にあわせて縮尺を変えるのも手際よくできちゃいました。
保健所で聞きながら最終修正をするつもりだったのですが、「立派な図面ですよ」と、一発ok。やった!!
あとは、審査が通るのを待つのみです。
*  「お前、いいところにいるなあ」

ちょっと人生でつまずいて、山田にやってきた都会っ子青年。山田が気に入って竹内先生のところに居候しながら、近くの職業訓練校に通っています。
理系出身なので、おらーほにもやってきて数学などを教えてくれています。

「土曜日空いてますか?」「残念だけど空いちゃってるんだよなあ。」と、最近は、Z00のグループと仲良くなって、土日の活動などの手伝いにも引っ張り出されています。飄々として優しいお兄さんなので、高校生たちの空気の中にふわっと混ざってなかなか良い感じです。

先日、東京から彼の親友が訪ねてきました。せっかくの休日だろうけど、暇なんだからボランティアということになり、喫茶店に向けての物置掃除におつきあいいただきました。
あっという間に高校生とも仲良くなって・・・。物置掃除途中で、トランプ大会が始まり大盛り上がり。おいおい、掃除は終わるのか・・・。
ここが、若いもんのすごいところ。予定を変更してギリギリまで手伝って次の日の会社に間に合わせたらしいです。
彼も、心配していた親友がこんな良いところで生き生きしていて、「また来るぞ」と、休日リフレッシュ。楽しいひと時を過ごしたようでした。

*  「成長したね」

高校受験に失敗してバイトしながら通信のサポート付きの高校に通っているSくん。3年生になり、進学を考えてまたおらーほに通い始めました。

思いがけない人生の転機を経験して、本当によく立ちあがりました。バイトでたくさんのことを学び、考え、苦しくても辛くても諦めずにここまできました。
web関係の仕事をやりたい。進学のお金のこと、将来のこと、勉強のこと、自分の人生としてしっかりと考えています。
あのままお気楽に進学していたら、この成長はなかったかもしれません。ピンチを見事に人生の財産にしました。

友達と時間が合わなくて、ひとり寂しくため息をついていた日もありました。自分の手で掴み取った今です。自信を持って、次へ進んでください。
今度こそ運命の神様が、社会が、彼に微笑んでくれることを願っています。いえ、もう彼は何がどうなろうと自分の足で歩いていけるそんな気がします。

*  「エプロン作ってま〜す」

物置掃除で寄付していただいた布の中から、良い感じのものを発見!ブルーの綿で、ちょっとジーンズっぽい。「これっていいね!」「エプロン作ろう」
Z00メンバーも運動部の活動などで大忙しなので、エプロンは買おうか?ということだったのですが、やはり出来ることは自分たちでやりたい!

さっそく製作。自信満々だったので、作ったことあるんだ?って聞いたら、「ありません」覗いてみたらなんだか小さいぞ?
「それじゃあ腹掛けの小さいのにしかならないぞ(笑)」そこで、ネットの手作りエプロンの型紙とか見せながら、「こんな感じにしたいのか〜?」
休日明け、作っていました。6着分。まだパーツだけど。今度はうまく出来そうです。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ手がかりがつかめればあっという間にやってのける。さすが高校生。
これに、カラフルなキャップを買って、なかなかオシャレな制服になりそうです。

5月、常連さんたちの安心できる居場所になったおらーほですが、そろそろ新入生のおニューの青ジャージ軍団の到来があるといいなあ。

(佐藤 記 )

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